猫の食欲を高める方法

猫は食欲にムラがある生き物です。
いつものにフードに見向きもしない、ウェットフードは食べるのにドライフードは食べてくれないなど、食事に対する気まぐれは猫と暮らしている方には定番の悩みです。
経済的に余裕があれば、複数のフードをローテーションさせることで食事に対するモチベーションを維持することもできますが、誰でもできることではありません。このページでは、簡単にできる猫の食欲を高める方法をご紹介します。

ドライフードのカリカリを保つ

猫は開封したばかりのドライフードが大好きです。しけってしまったドライフードは食べたがらない猫がほとんどです。
小分けパックのものは早めに使い切り、大袋サイズのものは開封後そのままにせず、よく乾燥した密閉容器に移して冷暗所に保管しましょう。いかに素晴らしいカリカリ感を維持できるかがポイントです。
ライスストッカーや、ペットフード専用のフードストッカーも市販されています。食品用の乾燥剤を使うのもオススメです。

フードを混ぜてみる

いつもは一種類しかあげていないドライフードを、何種類かミックスしてあげてみましょう。たとえば、多少高価なフードといつものフードを好みの割合で混ぜてあげてみると、目の色を変えて食べてくれることもあります。

あたためてみる

ウェットフードの場合、電子レンジなどでほんの少しあたためるのもオススメです。感覚的にはほんのり温かい、人肌くらいがちょうどよいです。

フードにトッピングをふりかけてみる

日本人の主食、白米でいうところのふりかけと同じようにフードへトッピングを試してみましょう。ペットショップには市販のトッピング用の商品がたくさん並んでいます。家庭にあるカツオ節やにぼしなども使えますが、猫にとっては塩分が多すぎるため、できれば市販されている猫専用のものを使いましょう。
他にも、フレークタイプのウェットフードを乗せたり、パテタイプのウェットフードを混ぜたり、いろいろ工夫ができます。

場所や時間を変えてみる

いつもとは違う場所にフードを用意してみるのもおすすめです。
たとえば階段の途中や廊下に置いてみましょう。ただの通り道なのにフードが置いてあれば、その意外性でまずはにおいだけでもかいでくれるでしょう。気分が乗ってくれれば食べてくれるかもしれません。
多頭飼いの場合は、「自分だけが特別」と思える場所を用意してあげるとよいでしょう。みんなは床だけど、自分だけは椅子の上や、飼い主の膝の上など、特別感を演出してあげると効果があるかもしれません。

さらに、食事の時間を変えることも効果が期待できます。習慣が大事だからと、いつも決まった時間にあげる必要はありません。きちんと量を守っていれば意外な時間にあげてもいいのです。
普段からフードを出しっぱなしの家庭は、心を鬼にして時間を決めてみましょう。そのとき食べなければ下げてしまっても大丈夫です。体調さえ悪くなければ、必ず空腹には負けます。飼い猫とはいえ、時には食事への危機感を持たせることも必要なのです。

猫がフードを食べてくれないときは、猫にとって何かしらの非日常を食事として提供することも大事です。とくに完全室内飼いの場合、食事のスタイルにも変化がほしいですよね。

最後に、今回ご紹介したのは、あくまで元気な猫の気まぐれへの対処法です。
猫の食欲不振は病気に起因する場合もよくあります。顕著な食欲不振、水分をとりたがらない、寝てばかりいるなど、いつもと様子が違う場合はためらわずに動物病院に行き、診察をお願いしましょう。